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令和8年上半期の交通違反取締り件数|総計231万件・1位は一時不停止の28.6%

令和8年上半期(2026年1月から6月まで)に道路交通法違反として扱われたのは総計2,312,344件。何がどれだけ取り締まられているのかを、警察庁の半期統計の数字で違反種別ごとに並べ、令和5年からの上半期4年分の推移も見ていきます。

取り締まりマップ編集部安全運転支援チーム
公開:2026.09.12約13分で読めます

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令和8年上半期の交通違反取締り件数の総計231万件を、令和5年から令和8年までの上半期4年分の棒グラフで比べた、マスコットのトラくんを添えたイラスト

警察庁交通局は毎年、上半期(1月から6月まで)の交通死亡事故の発生状況と道路交通法違反の取締り状況を統計表として公表しています。令和8年(2026年)上半期の分は2026年7月31日に公表され、表4-1「道路交通法違反の取締り状況」に違反の種別ごとの件数と前年同期比がまとまっています。ここでは、その表の数字を種別ごとに並べ、あわせて令和5年からの上半期4年分の推移を見ていきます。

年間の統計(令和7年中)については令和7年の交通違反取締り件数ランキングで扱っています。区分の立て方はほぼ同じなので、読み方はそちらと共通です。

令和8年上半期の総計は231万件

令和8年上半期(各年6月末)の道路交通法違反の取締りは、総計 2,312,344件 でした。令和7年上半期の2,445,944件から133,600件減り、前年同期比では5.5%の減少です。

この総計は、性格の違う3つの集計を足し合わせたものです。

区分令和8年上半期令和7年上半期前年同期比
告知・送致件数1,874,107件1,998,674件-6.2%
行政処分の点数告知件数120,277件135,561件-11.3%
放置違反金納付命令件数317,960件311,709件+2.0%
総計2,312,344件2,445,944件-5.5%

※ 警察庁交通局「令和8年上半期における交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」表4-1 による(各年6月末)。

3つの区分のうち、前年同期より増えたのは放置違反金納付命令件数だけです。告知・送致件数は6.2%、行政処分の点数告知件数は11.3%減っています。

ポイント:以下の種別ごとの構成率は、断りのない限り「告知・送致件数」1,874,107件を分母とした値です。座席ベルトや放置駐車は別の区分に入るため、すべての違反を1つの表に並べて順位をつけることはできません。

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違反種別ごとの件数

告知・送致件数の内訳を、件数の多い順に並べます。

順位違反種別件数構成率前年同期比
1一時不停止535,962件28.6%-5.4%
2最高速度違反381,066件20.3%-7.5%
3通行禁止233,840件12.5%-9.0%
4信号無視179,427件9.6%-6.0%
5歩行者妨害147,621件7.9%-5.3%
6その他102,249件5.5%-4.6%
7携帯電話使用等89,421件4.8%+0.4%
8追越し・通行区分62,986件3.4%-5.4%
9駐車禁止場所等違反52,198件2.8%-11.7%
10踏切不停止等20,685件1.1%-19.5%
11右左折方法違反13,259件0.7%+4.8%
12免許証不携帯11,901件0.6%-0.1%
13飲酒運転9,397件0.5%-7.0%
14無免許運転9,357件0.5%+3.7%
15整備不良車運転9,306件0.5%+4.9%
16駐停車禁止場所等違反9,018件0.5%-8.4%
17積載違反4,082件0.2%+0.3%
18消音器不備1,971件0.1%+17.4%
19騒音運転等172件0.0%+6.2%
20徐行違反122件0.0%-16.4%
21過労運転等67件0.0%+26.4%

※ 構成率は告知・送致件数1,874,107件に対する割合。表4-1 の区分をそのまま用い、小計・計の行は除いています。「その他」は統計表の区分です。

上位5種別だけで78.9%に達します。年間の統計(令和7年中は79.2%)と同じく、取締りの大半は一時不停止・速度・通行禁止・信号無視・歩行者妨害の5つに集中しています。順位も、令和7年中の年間ランキングと上位10位まで同じです。

いっぽう最も少ないのは過労運転等の67件で、徐行違反の122件、騒音運転等の172件が続きます。

速度違反は「超過幅が小さいもの」が大半

2位の最高速度違反381,066件は、統計表では超過幅ごとの区分に分かれています。

区分件数前年同期比
速度50以上5,473件+2.6%
速度50未満44,902件-16.9%
速度30未満87,707件-4.5%
速度25未満121,851件-7.1%
速度20未満121,114件-6.6%
速度15未満19件-13.6%

※ 区分の名称は統計表のもの。

超過幅が最も大きい「速度50以上」は5,473件で、最高速度違反全体の1.4%にとどまります。件数が集中しているのは超過幅の小さい区分のほうで、「速度25未満」と「速度20未満」の2区分だけで242,965件、最高速度違反の63.8%を占めます。最高速度違反が全体で7.5%減るなかで、「速度50以上」だけは前年同期より増えました。

超過幅が一定を超えると、反則金を納めて終わる青切符の扱いにはなりません。道路交通法施行令 別表第六が反則金を定めているのは一般道路では25km/h以上30km/h未満の超過まで、高速自動車国道等では35km/h以上40km/h未満の超過までです。詳しくは交通違反の反則金一覧で扱っています。

上半期4年分を並べると

同じ半期統計は毎年公表されているので、令和5年(2023年)から令和8年(2026年)までの上半期4年分を並べます。

区分令和5年令和6年令和7年令和8年令和5年→8年
総計2,748,723件2,577,586件2,445,944件2,312,344件-15.9%
告知・送致件数2,251,461件2,107,665件1,998,674件1,874,107件-16.8%
一時不停止640,385件596,285件566,633件535,962件-16.3%
最高速度違反434,588件412,404件411,957件381,066件-12.3%
通行禁止310,772件280,636件257,002件233,840件-24.8%
信号無視217,974件200,241件190,979件179,427件-17.7%
歩行者妨害158,169件167,405件155,927件147,621件-6.7%
携帯電話使用等109,565件98,937件89,069件89,421件-18.4%
飲酒運転10,234件10,136件10,106件9,397件-8.2%
無免許運転8,124件8,517件9,023件9,357件+15.2%
座席ベルト装着義務違反153,704件140,142件125,436件111,991件-27.1%

※ いずれも各年6月末。令和5年の値は令和6年上半期の統計表、令和6年の値は令和7年上半期の統計表、令和7年・8年の値は令和8年上半期の統計表による(各表は当年と前年の2年分を載せているため、前年の値はより新しい表のものを用いた)。令和6年の最高速度違反は、令和6年上半期の表では370,782件、令和7年上半期の表では412,404件と資料間で異なる(「速度50未満」と「その他」の内訳が改められている)。ここでは新しいほうの値を載せた。

総計は令和5年上半期の2,748,723件から3年続けて減り、令和8年上半期は令和5年より15.9%少なくなっています。減り方が大きいのは通行禁止(-24.8%)と座席ベルト装着義務違反(-27.1%)で、逆に無免許運転は4年で15.2%増えています。

携帯電話使用等は令和5年から令和7年まで減り続けていましたが、令和8年上半期は89,421件と前年同期をわずかに上回りました。この4年分の上半期のなかでは初めての増加です。

ポイント:前年の値は翌年の統計表で改められることがあります。年をまたいで比べるときは、同じ表に載っている当年と前年の組み合わせで見るのが確実です。

自転車の青切符はこの表に入っていない

表4-1には、告知・送致件数について「車両等(重被けん引車以外の軽車両及び特定小型原動機付自転車を除く。)の運転者による違反件数である」という注記があります。自転車は軽車両ですから、2026年4月1日から始まった自転車の青切符による反則行為の告知は、この表の告知・送致件数には含まれていません。電動キックボードなどの特定小型原動機付自転車も同じです。

したがって、令和8年上半期の告知・送致件数が前年同期比6.2%減であることをもって、自転車の取締りが減ったとか、自転車を含めた取締り全体が減ったとは読めません。この表が示しているのは、自動車・一般原動機付自転車・自動二輪車などの運転者に対する取締りの件数です。

行政処分の点数告知件数と放置違反金納付命令件数

冒頭の総計が3つの集計の合計になっているのは、違反の性格が違うためです。

告知・送致件数は、青切符による反則行為の告知と、赤切符による検察官への送致を合わせたものです。上の種別ランキングはこの区分の内訳です。

行政処分の点数告知件数は、反則行為にあたらず、違反点数だけが付く違反の件数です。令和8年上半期は120,277件で、内訳は次のとおりです。

違反件数構成率前年同期比
座席ベルト装着義務違反111,991件93.1%-10.7%
幼児補助装置使用義務違反5,684件4.7%-22.4%
ヘルメット着用義務違反2,602件2.2%-7.1%

※ 構成率は行政処分の点数告知件数120,277件に対する割合。ヘルメットの内訳は自動二輪車572件・原付車2,030件。

放置違反金納付命令件数は317,960件で、運転者が特定されない放置駐車について車の使用者に納付を命じたものです。3つの区分のなかで唯一、前年同期より増えました(+2.0%)。運転者への告知とは手続きが別で、種別ランキングには含まれません。

前年から大きく動いた違反

前年同期比の増減率が大きかったものを拾います。件数の小さい区分は率が振れやすい点に注意が必要です。

  • 幼児補助装置使用義務違反 7,324件 → 5,684件(-22.4%)
  • 踏切不停止等 25,706件 → 20,685件(-19.5%)。件数が1万件以上ある区分では最大の減少率です。
  • 速度50未満 54,054件 → 44,902件(-16.9%)
  • 駐車禁止場所等違反 59,112件 → 52,198件(-11.7%)
  • 消音器不備 1,679件 → 1,971件(+17.4%)
  • 過労運転等 53件 → 67件(+26.4%)

告知・送致件数が6.2%減るなかで、整備不良車運転(+4.9%)、右左折方法違反(+4.8%)、無免許運転(+3.7%)、携帯電話使用等(+0.4%)、積載違反(+0.3%)は前年同期より増えました。

高速道路の取締りは16.2%減

同じ資料の表5-3は、高速道路における道路交通法違反の取締り状況を別に集計しています。令和8年上半期の総計は179,494件で、前年同期の214,229件から16.2%減りました。

告知・送致件数131,647件のうち、最も多いのは「速度違反 40キロ未満」の84,855件(64.5%)で、前年同期の112,323件から24.5%減っています。次いで通行帯違反17,256件(13.1%)、携帯電話使用等11,273件(8.6%)、「速度違反 40キロ以上」6,761件(5.1%)の順です。車間距離不保持は1,576件から919件へ41.7%減りました。

※ 表5-3「高速道路における道路交通法違反取締り状況」による。構成率は告知・送致件数131,647件に対する割合。

数字を読むときの注意

この統計は取締りの件数であって、違反そのものの発生件数ではありません。件数の増減には、その期間に何を重点として取り締まったかが反映されます。順位の高い違反が「危険な違反」という意味でもありません。

ここに挙げた数字はいずれも令和8年上半期(2026年1月から6月まで・各年6月末)の実績で、資料の注記によれば原則として2026年7月9日までに入手したデータで作成されています。年間の統計とは集計期間が違うため、令和7年中の総計4,932,459件のような年間の数字とは直接比べられません。参考までに、令和7年上半期の総計2,445,944件は令和7年中の総計の49.6%でした。

なお同じ資料の表1-1によれば、令和8年上半期の交通事故件数は137,321件(速報値・前年同期比+0.7%)、死者数は1,162人(+0.1%)で、取締りの件数が減るなかで事故の件数と死者数はほぼ横ばいでした。

違反ごとの点数は交通違反の点数一覧、反則金の額は交通違反の反則金一覧にまとめています。

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よくある質問

告知・送致件数では、一時不停止(指定場所一時不停止等)が535,962件で最も多く、全体の28.6%を占めています。次いで最高速度違反381,066件(20.3%)、通行禁止233,840件(12.5%)、信号無視179,427件(9.6%)、歩行者妨害147,621件(7.9%)の順です(警察庁の半期統計 表4-1・令和8年6月末)。

減っています。令和8年上半期の総計は2,312,344件で、令和7年上半期の2,445,944件から133,600件、率にして5.5%減りました。告知・送致件数に限っても1,874,107件で前年同期比6.2%減です。上半期の総計は令和5年の2,748,723件から3年続けて減っています。ただしこれは取締りの件数であり、違反そのものの増減を示すものではありません。

入っていません。表4-1の注記に、告知・送致件数は「車両等(重被けん引車以外の軽車両及び特定小型原動機付自転車を除く。)の運転者による違反件数」と明記されています。自転車は軽車両なので、自転車の反則行為の告知はこの表の数字に含まれていません。

上半期の統計は各年1月から6月までの件数で、年間の統計(各年12月末)とは集計期間が違います。令和7年で比べると、上半期の総計2,445,944件は年間の総計4,932,459件のおよそ半分(49.6%)でした。区分の名称や注記は年間の統計表とほぼ同じですが、比較するときは集計期間をそろえる必要があります。

走行予定エリアを事前に確認し、「気をつけよう」という意識づけにご活用ください。取り締まりを回避する目的のものではありません。

AREA DATA

都道府県別の取り締まりデータ

道路交通法違反の検挙件数(人口千人当たり・2023年度)は都道府県で差があります。全国平均は 36.1件。

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本記事は安全運転の注意喚起を目的とした一般的な情報提供です。取り締まりの回避を勧めるものではありません。最新かつ正確な情報は、警察庁・各都道府県警察などの公式情報をご確認ください。