通行禁止違反違反の種類

通行禁止違反とは?2点・7,000円の切符でゴールド免許はどうなる

通行禁止違反の違反点数は2点、反則金は普通車7,000円です。進入禁止や車両通行止めの標識で通行が禁止された道路に入ると対象になり、標識を見落とした「うっかり」でも罰金の対象になりえます。切符を切られたあとの免停・ゴールド免許・点数の扱いと、時間帯で通行止めになる道の標識の読み方まで整理します。

取り締まりマップ編集部安全運転支援チーム
公開:2026.07.23更新:2026.10.23約9分で読めます

本ページにはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています

進入禁止と車両通行止めの標識の手前で止まる車と、マスコットのトラくんを添えたイラスト

通行禁止違反は、道路標識等によって通行が禁止された道路や部分を通行したことに対する違反です。違反点数は2点、反則金は普通車7,000円が目安で、進入禁止の標識を見落とした、という場面が典型です。取り締まり件数でも上位に入ります。ここでは切符を切られたあとの免停・ゴールド免許・点数の扱い、時間帯で通行止めになる道、反則金・点数の車種ごとの目安、対象となる標識、そして過失でも罰金の対象になりうる点を整理します。

通行禁止違反とは

道路交通法第8条第1項は、通行の禁止について次のように定めています。

歩行者等又は車両等は、道路標識等によりその通行を禁止されている道路又はその部分を通行してはならない。

大切なのは「道路標識等により」通行が禁止されている、という部分です。どの道路が通行禁止になるかは、あらかじめ条文で決まっているわけではなく、道路標識や道路標示によって指定されます。標識・標示を見て初めて、その道路が通行禁止かどうかがわかる、という組み立てになっています。

広告

自動車保険一括見積もり

保険の窓口インズウェブ(提供:SBIホールディングス株式会社)

切符を切られたら、このあとどうなるか

通行禁止違反は反則金の対象になる違反で、反則金を納めれば公訴を提起されず、刑事手続には進みません(道路交通法第128条第2項)。切符を受け取ったあとに気になる4つの点を、条文で確認します。

反則金はいつまでに払うか。 告知を受けた日の翌日から7日以内に仮納付できます(第129条第1項)。仮納付しなかった場合は、そのあと受ける通告の翌日から10日以内に納付します(第128条第1項)。出頭も仮納付もせず通告書が郵送されたときは、反則金に送付費用が加わります(第127条第1項)。納付の場所と期限の数え方は反則金の納付方法と期限にまとめています。

2点で免停になるか。 免許停止の対象になるのは、前歴(過去3年以内に免許の停止などの処分を受けたこと)がなければ累積6点からです(道路交通法施行令別表第三)。前歴がない人は、通行禁止違反の2点だけでは届きません。ただし、過去3年以内のほかの違反と合わせた累積点数が6点以上になれば対象になり、前歴が2回以上ある人は2点でも停止の対象に入ります。前歴の回数ごとの基準は免許停止は何点からで確認できます。

ゴールド免許はどうなるか。 ゴールド免許は法令上「優良運転者」の区分で、更新の基準日より前の5年間に違反行為をしていないことが条件です(施行令第33条の7第1項)。その5年間の違反が3点以下の違反1回だけなら「一般運転者」に区分されます(同条第2項)。通行禁止違反は2点なので、その5年間にほかの違反がなく、この違反で事故も起こしていなければ、この違反が5年間に入る更新では一般運転者になります。基準日の数え方はゴールド免許の条件にまとめています。

点数はいつ加算されなくなるか。 点数は、違反をした日から過去3年以内のほかの違反と合計されます(施行令第33条の2第3項)。免許を受けていた期間が通算1年になり、その間に違反をしなかった場合は、それより前の違反は合計から除かれます(同項第1号)。3点以下の違反には、違反の前に2年間無違反だった人が違反のあと3か月無違反で過ごすと、その違反が合計から除かれる扱いもあります(同項第6号)。くわしくは違反点数はいつ消える?で整理しています。

ポイント:前歴がなければ、通行禁止違反の2点だけで免許停止にはなりません。ただし、この違反が入る5年間で判定される更新では、ゴールド免許(優良運転者)にはなりません。

時間帯で通行止めになる道

通行止めや進入禁止の標識に、「8-20」のような時刻や曜日を書いた板が添えられていることがあります。これは道路標識、区画線及び道路標示に関する命令(標識令)が定める補助標識「日・時間」で、上の標識(本標識)が示す交通規制が行われている日または時間を示すものです(標識令 別表第一)。図示の「8-20」は8時から20時までを示し、国民の祝日に関する法律に規定する休日は「休日」と表示されます(同 別表第二 備考)。

示された日・時間に通行すれば通行禁止違反の対象になり、それ以外の日・時間は、その規制の対象外です。いつも通る道でも曜日や時間帯によっては通行止めになっていることがあるため、本標識だけでなく補助標識まで確認することが大切です。

子どもの登下校の時間帯に限って、車両の通行を止めている道もあります。「スクールゾーン」は道路交通法や標識令の用語ではありませんが、政府の「通学路等における交通安全の確保及び飲酒運転の根絶に係る緊急対策」は、スクールゾーンの設定とあわせて、登下校時間帯に限った車両通行止めなどの交通規制を行い、その時間帯に重点を置いた取締りを進めるとしています(内閣府『令和4年交通安全白書』)。警視庁も2026年10月の公開交通取締りで、児童の登下校の時間帯に通学路などで指導・警告を行い、従わない通行禁止違反などを取り締まるとしています。

反則金・違反点数の目安

通行禁止違反に対する反則金・違反点数の目安は次のとおりです。

車種反則金違反点数
大型車9,000円2点
普通車7,000円2点
二輪車6,000円2点
原付5,000円2点

※ 金額・点数は一例です。反則金は交通反則通告制度に基づくもので、違反の態様や最新の法令により異なります。この違反には刑事罰として3月以下の拘禁刑又は5万円以下の罰金(過失の場合は10万円以下の罰金)も定められています。「拘禁刑」は2025年6月に懲役・禁錮を一本化した刑です。詳細は必ず公式情報をご確認ください。

ほかの違反の反則金や点数は、交通違反の反則金一覧と交通違反の点数一覧にまとめています。

どんな標識が対象か

通行禁止違反の対象になる代表的な標識には、次のようなものがあります。

車両通行止め、車両進入禁止、大型貨物自動車等通行止め、一方通行など、道路標識により通行が禁止されていることを示す代表的な規制標識を並べた図
図:通行禁止違反にあたる代表的な標識
  • 車両通行止め
  • 車両進入禁止
  • 大型貨物自動車等通行止め
  • 一方通行 など

これらはいずれも、その道路や部分の通行を禁止・制限する規制標識です。一方通行の道路を逆向きに走る、いわゆる逆走も、通行禁止違反として扱われることがあります。ただし第8条第1項は条文の文言として「一方通行」を明示しているわけではなく、逆走が必ずこの違反になると断定はできません。実際の適用は個別の状況によります。

混同しやすいものに、歩行者用道路があります。歩行者用道路に無許可で進入した場合は第8条第1項の通行禁止違反にあたりますが、許可を受けるなどして適法に通行しているときは、第9条により歩行者に注意して徐行する義務が課され、これは「歩行者用道路徐行違反」として別に扱われます。「歩行者用道路を通った=通行禁止違反」とは限りません。

もうひとつ、名前の似た「通行許可条件違反」も別の違反です。これは通行禁止の道路を許可を受けて通行する際に付された条件に違反した場合をいい(第8条第5項)、普通車の反則金は4,000円、違反点数は1点が目安とされています。通行禁止違反(2点)とは反則金の区分も点数も異なります。

取り締まりが多い理由

通行禁止違反は、取り締まりの件数が多い違反です。警察庁の統計では、令和6年中の取締りは551,589件で、前年の616,174件から10.5%減少しました。それでも、同じ年の告知・送致件数の合計4,204,155件の13.1%を占め、単独の区分としては一時不停止(1,177,924件)、最高速度違反の小計(847,378件)に次ぐ第3位の件数です。

進入禁止や一方通行は、初めて通る道や標識が見えにくい場所で見落としやすく、これほど多くの取り締まりにつながっています。

うっかりでも罰金の対象になりうる

通行禁止違反の刑事罰は、3月以下の拘禁刑又は5万円以下の罰金です(第119条第1項第2号)。注意したいのは、この違反には過失犯の規定があることです(第119条第3項)。標識を見落とした、という「うっかり」であっても、10万円以下の罰金の対象になりえます。

ポイント:通行禁止違反には過失犯の規定があり、標識を見落とした場合でも罰金の対象になりえます。過失犯の罰金(10万円以下)が故意犯(5万円以下)より高いのは、故意犯には拘禁刑が定められているぶん罰金額で差をつけない構造のためです。

なお、第119条第1項第2号は「当該行為が車両等の通行に関して行われた場合に限る」としており、歩行者が通行禁止の場所を通った場合はこの号から除かれ、第121条第1項第1号(2万円以下の罰金又は科料)が適用されます。こちらには過失犯の規定はありません。同じ通行禁止でも、車両か歩行者かで罰条が分かれます。

この付近で取り締まりを見た?

見かけた取り締まりを共有して、みんなの注意喚起に。

取り締まりを共有

よくある質問

道路標識や道路標示によって通行が禁止されている道路、またはその部分を通行する違反です(道路交通法第8条第1項)。進入禁止や車両通行止めの標識がある道路へ入る場面が典型です。どの道路が通行禁止かは条文ではなく標識・標示で指定されるため、標識を見落とすと気づかないまま違反になることがあります。

進入禁止の標識がある道路へ入った場合は通行禁止違反として扱われ、違反点数は2点、反則金は普通車7,000円が目安です(大型車9,000円・二輪車6,000円・原付5,000円)。反則金を納めなかった場合などは刑事手続に進み、3月以下の拘禁刑又は5万円以下の罰金が定められています。

この違反をした日が、更新の基準日より前の5年間に入る更新では、ゴールド免許(優良運転者)にはなりません。その5年間の違反が3点以下の違反1回だけなら「一般運転者」に区分されます(道路交通法施行令第33条の7第2項)。通行禁止違反は2点なので、その5年間にほかの違反がなく、この違反で事故も起こしていなければ、一般運転者になります。

補助標識「日・時間」は、上の標識が示す交通規制が行われている日または時間を示すものです(道路標識、区画線及び道路標示に関する命令 別表第一)。示された日・時間の外であれば、その通行止めの規制の対象にはなりません。ただし、同じ場所にほかの規制がある場合は、そちらに従う必要があります。

通行禁止違反として扱われることがあります。道路交通法第8条第1項は「道路標識等により通行を禁止されている道路又はその部分」を通行してはならないと定めており、一方通行の規制もこれに含まれると読むのが条文上自然です。ただし第8条第1項は「一方通行」という語を明示しておらず、断定はできません。実際の適用は個別の状況によります。

対象になりうります。通行禁止違反には過失犯の規定があり(第119条第3項)、標識を見落とした場合でも10万円以下の罰金の対象になりえます。故意の場合の刑事罰は3月以下の拘禁刑又は5万円以下の罰金ですが、故意犯には拘禁刑があるため罰金額で差をつけない構造になっており、過失犯の罰金額(10万円以下)は故意犯の罰金額(5万円以下)より高く定められています。

場面によって条文が分かれます。許可を受けずに歩行者用道路へ進入した場合は第8条第1項の通行禁止違反にあたります。一方、許可を受けるなどして適法に通行しているときは、第9条により歩行者に注意して徐行する義務が課され、これは「歩行者用道路徐行違反」として別に扱われます。

走行予定エリアを事前に確認し、進入禁止や一方通行など通行が規制された道路の見落としを防ぐためにご活用ください。取り締まりの回避を目的としたものではありません。

AREA DATA

都道府県別の取り締まりデータ

道路交通法違反の検挙件数(人口千人当たり・2023年度)は都道府県で差があります。全国平均は 36.1件。

47都道府県のランキングを見る

本記事は安全運転の注意喚起を目的とした一般的な情報提供です。取り締まりの回避を勧めるものではありません。最新かつ正確な情報は、警察庁・各都道府県警察などの公式情報をご確認ください。