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令和7年の交通違反取締り件数ランキング|総計493万件・1位は一時不停止

令和7年中に道路交通法違反として扱われたのは総計4,932,459件。何がどれだけ取り締まられているのかを、警察庁の年報の数字で違反種別ごとに並べます。

取り締まりマップ編集部安全運転支援チーム
公開:2026.09.028分で読めます
令和7年の交通違反取締り件数を違反種別ごとに比べた棒グラフを、一時不停止・速度・通行禁止・信号無視・歩行者妨害の順に示した、マスコットのトラくんを添えたイラスト

警察庁は毎年、道路交通法違反の取締り状況を統計表として公表しています。令和7年(2025年)分は2026年2月26日に公表され、違反の種別ごとの件数と前年比が1枚の表にまとまっています。ここでは、その表4-1「道路交通法違反の取締り状況」の数字を種別ごとに並べ、どの違反がどれだけ取り締まられているのかを整理します。

令和7年中の総計は493万件

令和7年中の道路交通法違反の取締りは、総計 4,932,459件 でした。令和6年の5,143,053件から210,594件減り、前年比では4.1%の減少です。

この総計は、性格の違う3つの集計を足し合わせたものです。

区分令和7年前年比
告知・送致件数4,031,621件-4.1%
行政処分の点数告知件数270,629件-10.9%
放置違反金納付命令件数630,209件-0.9%
総計4,932,459件-4.1%

※ 警察庁の年報 表4-1 による(各年12月末)。

ポイント:以下の種別ごとの構成率は、断りのない限り「告知・送致件数」4,031,621件を分母とした値です。座席ベルトや放置駐車は別の区分に入るため、すべての違反を1つの表に並べて順位をつけることはできません。

違反種別ごとの件数

告知・送致件数の内訳を、件数の多い順に並べます。

順位違反種別件数構成率前年比
1一時不停止1,136,083件28.2%-3.5%
2最高速度違反865,691件21.5%+2.2%
3通行禁止505,417件12.5%-8.4%
4信号無視384,057件9.5%-4.9%
5歩行者妨害301,152件7.5%-6.8%
6その他212,895件5.3%-6.4%
7携帯電話使用等181,799件4.5%-7.7%
8追越し通行区分134,026件3.3%-4.3%
9駐車禁止場所等違反116,835件2.9%-5.0%
10踏切不停止等50,447件1.3%-8.5%
11右左折方法違反26,161件0.6%-13.5%
12免許証不携帯24,723件0.6%-31.3%
13飲酒運転20,399件0.5%-4.2%
14駐停車禁止場所等違反19,826件0.5%+1.2%
15整備不良車運転19,147件0.5%-0.5%
16無免許運転18,986件0.5%+5.3%
17積載違反9,464件0.2%+4.3%
18消音器不備3,731件0.1%+22.0%
19騒音運転等346件0.0%+21.8%
20徐行違反312件0.0%+6.5%
21過労運転等124件0.0%+4.2%

※ 構成率は告知・送致件数4,031,621件に対する割合。表4-1 の区分をそのまま用い、小計・計の行は除いています。「その他」は統計表の区分です。

上位5種別だけで79.2%に達します。取締りの大半は、一時不停止・速度・通行禁止・信号無視・歩行者妨害の5つに集中しているということです。

いっぽう最も少ないのは過労運転等の124件で、徐行違反の312件、騒音運転等の346件が続きます。条文に定めがあっても、取締りの件数としてはほとんど計上されていない違反があります。

速度違反は「超過幅が小さいもの」が大半

2位の最高速度違反865,691件は、統計表では超過幅ごとの区分に分かれています。

区分件数前年比
速度50以上11,618件+10.1%
速度50未満112,156件-4.5%
速度30未満193,728件+7.5%
速度25未満276,101件+1.8%
速度20未満272,049件+1.8%
速度15未満39件-36.1%

※ 区分の名称は統計表のもの。

超過幅が最も大きい「速度50以上」は11,618件で、最高速度違反全体の1.3%にとどまります。件数が集中しているのは超過幅の小さい区分のほうで、「速度25未満」と「速度20未満」の2区分だけで548,150件、最高速度違反の63.3%を占めます。

なお超過幅が一定を超えると、反則金を納めて終わる青切符の扱いにはなりません。道路交通法施行令 別表第六が反則金を定めているのは一般道路では25km/h以上30km/h未満の超過まで、高速自動車国道等では35km/h以上40km/h未満の超過までで、それを超える区分は表に載っていないためです。詳しくは交通違反の反則金一覧で扱っています。

数字が3つの区分に分かれている理由

冒頭の総計が3つの集計の合計になっているのは、違反の性格が違うためです。

告知・送致件数は、青切符による反則行為の告知と、赤切符による検察官への送致を合わせたものです。上の種別ランキングはこの区分の内訳です。

行政処分の点数告知件数は、反則行為にあたらず、違反点数だけが付く違反の件数です。令和7年中は270,629件で、内訳は次のとおりです。

違反件数構成率前年比
座席ベルト装着義務違反250,104件92.4%-10.0%
幼児用補助装置使用義務違反13,698件5.1%-27.0%
乗車用ヘルメット着用義務違反6,827件2.5%-5.4%

※ 構成率は行政処分の点数告知件数270,629件に対する割合。ヘルメットの内訳は自動二輪車1,342件・原付車5,485件。

件数だけを見れば座席ベルト装着義務違反の250,104件は、種別ランキングに入れれば6番目に相当する規模です。それでも同じ表に並べられないのは、告知・送致の対象になる違反とは手続きの区分が違うためです。

放置違反金納付命令件数は630,209件で、運転者が特定されない放置駐車について車の使用者に納付を命じたものです。運転者への告知とは手続きが別で、こちらも種別ランキングには含まれません。

前年から大きく動いた違反

前年比の増減率が大きかったものを拾います。件数の小さい区分は率が振れやすい点に注意が必要です。

  • 免許証不携帯 36,006件 → 24,723件(-31.3%)。件数が1万件以上ある区分では最大の減少率です。
  • 幼児用補助装置使用義務違反 18,772件 → 13,698件(-27.0%)
  • 消音器不備 3,058件 → 3,731件(+22.0%)
  • 騒音運転等 284件 → 346件(+21.8%)
  • 速度50以上 10,555件 → 11,618件(+10.1%)。全体では減少するなかで、超過幅の大きい区分は増えています。
  • 過積載 2,584件 → 2,914件(+12.8%)

総計が4.1%減るなかで、無免許運転(+5.3%)、積載違反(+4.3%)、最高速度違反(+2.2%)は前年より増えました。

数字を読むときの注意

この統計は取締りの件数であって、違反そのものの発生件数ではありません。件数の増減には、その年に何を重点として取り締まったかが反映されます。順位の高い違反が「危険な違反」という意味でもありません。

また、ここに挙げた数字はいずれも令和7年(2025年)中の実績です。年ごとに区分が変わることがあるため、別の年の統計と単純に比較する場合は、区分の定義が同じかどうかを確かめる必要があります。

違反ごとの点数は交通違反の点数一覧、反則金の額は交通違反の反則金一覧にまとめています。

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よくある質問

令和7年中の告知・送致件数では、一時不停止(指定場所一時不停止等)が1,136,083件で最も多く、全体の28.2%を占めています。次いで最高速度違反865,691件(21.5%)、通行禁止505,417件(12.5%)、信号無視384,057件(9.5%)、歩行者妨害301,152件(7.5%)の順です(警察庁の年報 表4-1)。

令和7年中の総計は4,932,459件で、令和6年の5,143,053件から210,594件、率にして4.1%減りました。告知・送致件数に限っても4,031,621件で前年比4.1%減です。ただしこれは取締りの件数であり、違反そのものの増減を示すものではありません。

別の集計に入っています。座席ベルト装着義務違反は反則行為ではなく行政処分の点数のみが付く違反のため、年報では「行政処分の点数告知件数」という別の区分に計上されています。令和7年中は250,104件で、この区分の92.4%を占めます。告知・送致件数の内訳とは分母が違うため、単純に並べて順位をつけることはできません。

令和7年中の最高速度違反865,691件のうち、超過幅が最も大きい「速度50以上」の区分は11,618件で、全体の1.3%にとどまります。件数が多いのは超過幅の小さい区分で、「速度25未満」276,101件、「速度20未満」272,049件、「速度30未満」193,728件の順です(区分の名称は統計表のもの)。

走行予定エリアを事前に確認し、「気をつけよう」という意識づけにご活用ください。取り締まりを回避する目的のものではありません。

本記事は安全運転の注意喚起を目的とした一般的な情報提供です。取り締まりの回避を勧めるものではありません。最新かつ正確な情報は、警察庁・各都道府県警察などの公式情報をご確認ください。