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右直事故はなぜ起きる?右折車と直進二輪の危険・違反点数の目安

右折車と直進車がぶつかる右直事故。相手が二輪だと重大化しやすい類型です。速度・距離の誤認という原因から、防ぎ方と点数の目安までを整理します。

取り締まりマップ編集部安全運転支援チーム
公開:2026.07.234分で読めます
交差点で右折しようとする車と対向から直進してくる二輪の位置関係を俯瞰で、マスコットのトラくんを添えて描いたイラスト

交差点で右折しようとする車と、対向から直進してくる車がぶつかるのが右直事故です。とくに相手が二輪だと重大な結果につながりやすいのが特徴です。ここでは右直事故がなぜ起きるのか、どの違反に問われて何点になるのか、そして防ぎ方を整理します。本記事は特定の実在事故ではなく、一般的な類型の解説です。

① どんな事故か

内閣府『令和8年版交通安全白書』によると、令和7年(2025年)中の交通事故で、右折・左折時の衝突をまとめた「右・左折時衝突」は全事故の13.1%を占め、事故類型のなかで3番目に多い区分です。死亡事故に占める割合は6.4%(6位)です。

ここで注意したいのは、統計上は右折時と左折時が「右・左折時衝突」としてまとめられており、右直事故だけの件数は公表区分にないという点です。右直と巻き込み(左折時)を分けて扱うのは、それぞれ原因や防ぎ方が異なるための編集上の整理であり、件数を語るときは合算区分であることを踏まえる必要があります。

なお、道路の形状別に見ると、死亡事故のうち交差点内が35.8%を占め、交差点付近と合わせると約47%が交差点まわりで起きています。交差点は事故の起きやすい場所だといえます。件数の多い事故と死亡につながりやすい事故の関係は、事故類型の総論でも整理しています。

ポイント:「右直事故は年間◯件」という数字は公表されていません。統計では右折・左折時をまとめた「右・左折時衝突」として扱われます。

② なぜ起きるか

右直事故の背景には、右折車が対向の直進車、とくに直進二輪の速度と距離を読み違えやすいことがあります。二輪は車体が小さいため、実際よりも遠く・ゆっくり近づいてくるように見えやすく、「先に右折できる」と判断して発進してしまいがちです。

交差点では直進車が優先ですが、その原則が意識から抜けてしまう瞬間に事故が起きます。対向車の陰から二輪が現れる場面も見落としやすく、注意が必要です。

右折車の運転席から対向の直進二輪の速度・距離を誤認しやすいことを示した図
図版:右折車から直進二輪が見えにくい構図

③ どの違反か・何点か

右折車の側は、交差点での安全確認を怠ったとして交差点安全進行義務違反(2点)などに問われることがあります。そして、事故がけがや死亡につながると、この基礎点数に、事故の結果に応じた付加点数が加算されます。付加点数は、次のように事故の程度と責任の程度で決まります。

事故の程度専ら本人の不注意による場合その他の場合
人の死亡に係る事故20点13点
治療期間3月以上または後遺障害あり13点9点
治療期間30日以上3月未満9点6点
治療期間15日以上30日未満6点4点
治療期間15日未満または建造物損壊3点2点

※ 警視庁『交通事故の付加点数』による。

相手が二輪の場合はけがが重くなりやすく、基礎点数だけでは済まない点に注意が必要です。

④ 防ぎ方

右直事故を防ぐ基本は、右折時に対向の直進車、とくに二輪の優先を徹底することです。二輪の速度や距離を過信せず、対向車の陰にもう一台いるかもしれないと考えて、いったん止まって確認してから右折しましょう。「行けそう」と感じたときこそ、ひと呼吸おく余裕が事故を防ぎます。

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よくある質問

右直だけの件数は公表されていません。統計では右折・左折時の衝突をまとめた「右・左折時衝突」として扱われ、令和7年(2025年)で全事故の13.1%(3位)、死亡事故の6.4%(6位)です(内閣府『令和8年版交通安全白書』)。右直だけの内訳は公表区分にありません。

交差点安全進行義務違反などの基礎点数(2点)に、事故の結果に応じた付加点数が加わります。付加点数は、けがの治療期間や死亡といった事故の程度と、責任の程度によって決まります(警視庁『交通事故の付加点数』)。

二輪は車体が小さいため、右折車から見て速度や距離を実際より遠く・遅く感じやすいとされます。相手が二輪の場合、車体がむき出しで重大な結果につながりやすい点にも注意が必要です(自動二輪の死者は令和7年で342人)。

いいえ。特定の実在事故ではなく、右直事故の一般的・教育的な類型解説です。注意喚起を目的とした一般情報です。

本記事は安全運転の注意喚起を目的とした一般的な情報提供です。取り締まりの回避を勧めるものではありません。最新かつ正確な情報は、警察庁・各都道府県警察などの公式情報をご確認ください。